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◇第3回シンポジウムに約280人が参加
「発達障害と特別支援教育」をテーマに講演と実践報告

 大阪教育大学の開学60周年(創基135周年)の記念事業となる,第3回シンポジウム (PDF形式/684KB)「発達障害と特別支援教育の今までとこれから−わたしが私であるために−」が9月26日(土)、天王寺キャンパスミレニアムホールで開かれ,約280人の教育関係者,保護者らが参加しました。
 「大阪の教育課題に応えて発信する大教大」をめざし,大阪における今日的な教育課題を5つのテーマに分けて講演とパネルディスカッションを展開しているもので,今回は,定員(100人)をはるかに超える参加希望があり,急きょ別の講義室にも席を設け,ホールでのリアルタイム映像を大画面で映し出しました。参加者の多さは,掲げたテーマに対する学校現場の関心の高さを示しました。
 最初に,東京学芸大学名誉教授で(社)日本LD学会理事長の上野一彦氏(発達臨床心理学)が「発達障害と特別支援教育の今後の課題について」をテーマに講演されました。上野氏は「特殊教育(大阪では養護教育)から特別支援教育への転換は,単なる看板の架け替えではない。世界の教育理念であるインクルージョン教育の実現への大きな歩み」と位置づけたうえで「インクルージョンとは」「特別支援教育の準備と開始―クリニックからクラスへの移行―」など,医療的課題から教育的課題にもなったこれまでの歴史を振り返りました。「知的な遅れのない『発達障害』は通常の学級にどれくらいいるのか」(平成14年文科省調査),「発達障害者支援法」(平成17年施行),「発達障害の範囲」など,アメリカの統計と比較しながら説明されました。そのうえで,平成19年度からスタートした日本の学校現場での特別支援教育をめぐる動きについて語り「一部の専門教員ではなく,校長の責務とし,すべての先生が担うべき課題としたことに意義がある」と強調しました。また,保護者の声に学校はどのように対応すべきかの留意点や,特別支援の手順などさまざまな課題について示したあと「障害とは理解と支援を必要とする個性である」との持論で締めくくられました。

 このあと,パネルディスカッションが上村逸子・岡本正子両教授のコーディネートで進められました。NPO法人全国LD親の会理事長の内藤孝子氏が親の対場から語り,臨床心理士で神戸学院大学人文学部人間心理学科講師の前田志壽代氏がカウンセリングの立場から取り組みを報告しました。また,学校現場から,高槻市立五領小学校校長の佐世かず子氏,大阪教育大学附属特別支援学校副校長の和泉秀雄氏が学校での特別支援教育の取り組みについて実践報告を行いました。

東京学芸大学名誉教授,(社)日本LD学会理事長の上野一彦氏の講演の様子 パネルディスカッションの様子 第2会場の様子

(企画課広報室)

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